売れる言葉、売れない言葉

「ChatGPTを使って集客につながる高度な文章を作ろう」という個人事業主向けのセミナーを目にしました。少し違和感があったので、ここに自分の意見を書いてみます。

GPT3は

元々は「途中で切れている文章の次の単語を予測する」だけの人工知能
(引用元：中島聡さんのメルマガ「週刊Life is beautiful」２０２３年２月７日号)

であり、ChatGPTでもその強みが活きていることは理解できます。例えば、定型文や、ある程度結論が出ている事柄の出力には強いと感じます。

しかし、果たして人の心を打つような文章が書けるのか？については、（現時点では）私は懐疑的です。

いくつかの「売れる」とされるキャッチコピーと商品の特徴をプロンプトにテンプレートを使って入れれば、それらしい文章は出力されるでしょう。ただ、文章にはその人の熱量や性格が現れます。多少下手でも「なぜそれを売ろうと思ったのか」を自分の言葉で表現できる方が個人商店においては重要なのではないかと思うのです。

ニュースを読むアナウンサーの言葉が心を打たないように、ChatGPTが使った綺麗な言葉で人の行動を促すことは難しいと思います。もしできるとすればGPTでなくても集客可能なのではないでしょうか？綺麗な言葉の仕上がりに自己満足する状態になってしまう気がします。

集客のポイントが文章以外の他にあって、それを補完するためだけにGPTを使うのであれば「あり」と思います。